2014年8月29日金曜日

私たちが一番好きなこと

”人は自分について知るのが好きなのよ”とカーリーは言います。誰もが心の底で、自分の本当の姿を知りたいと思っている。そして同時に、何よりもそれを恐れている、と。

また、私たちがストレスに集中しているとき―何かが起きて、頭が”これは問題だ!なんとかしなくちゃならない”というモードに突入し、そこに意識が固定されてしまうとき、私たちは自分の一番好きなことを忘れてしまう、と言います。

自分の一番好きなこととは、存在の本質としての自分を思い出すこと、見つめること、です。本質にかえっている瞬間には、”私”という意識は消えていますから、好きも嫌いもありません。が、”私”という意識が戻っている時、その状態で本来一番喜びを感じるのは、自分の本質について聞き、それを思い出すことです。だから多くの人が、目覚めている人の話を聞きに、高いお金を払ってでかけます。

自分の大嫌いなことが起きたとき、無抵抗でいると固定されていた意識がゆるみ、自然に周りの音、景色、匂いといったものに移ります。そしてまた嫌いなことを思い出し、体の緊張を体験し、その状態にどこかではっと気づく。するとまた意識がゆるむ。意識は自分の大嫌いなことと、大好きなことの間を行ったり来たりします。

今朝は、大嫌いなことと、大好きなことは、どう違うんだろう?という疑問がふとわき、チェックしてみました。大嫌いなことと、大好きなことには、違いがありませんでした。探したとたんに好き、嫌い、というラベルが剥がれて、みんな一緒になり、嫌いなものと、それに気づいている自分の境界も見つけられませんでした。

大嫌いなことに集中するのは中毒性があります。今朝は、『問題だぁ、問題だぁ、なんとかするべきだぁ〜』 と頭が騒いでいますが、引き続き、大好きなことを思い出し、大嫌いなことを思い出し、その境をチェックし続けたいと思います。