2014年8月14日木曜日

規格外の人々

しばらく前に書きましたが、私が大人になってから出会ったスピリチュアティというのは、とても奇麗なイメージでした。自分を浄化して高次元の存在になる、、、怒りや嫉妬、欲、競争といった下世話なもの一切と無縁の存在になる。そういう汚いものが一切触れることができないような、高次元の存在になる(素敵♡)。

そのイメージに恋に落ち、必死に追いかける傍ら、なにやらしっくりこないものを感じていました。でもそれを口にするのはタブー、という気がしていたのですが、このタブーを見事に破って幻想を粉々に砕いてくれた、素晴らしい人たちが何人かいます。

U.G. クリシュナムルティ:ブッダは度胸がなかったから、悟りの最後の段階へ踏み込めなかったんだ、などと恐ろしいことを平気で言った人です。
ジェッド・マッケナ:Spritual Enlightenment The Damnedest Thing他の著者。きれいな幻を追う生徒の夢を壊すのが、教師としての自分の仕事、等々、相当インパクトのあるメッセージが詰まった本ですが、作者の素性は隠されたままです。
トニー・パーソンズ:神様も天使もいない、悟りなんてない、という徹底したメッセージで、夢や希望を持たせてくれません。
ベルナデット・ロバーツ:非常に意志強固な人で、その頑固さはU.G.を彷彿とさせるものがあります。エゴ喪失と自己喪失の違いを誰もわかっていない、ということへのこだわりは相当なもので、リトリート参加者に厳しい発言をすることを一切いといません。

他にも色んな人がいると思いますが、私は上記の”規格外”の人たちによって、目を覚まされ、失望を味わい、救われました。ベルナデットのリトリートでは、悟りを開く=聖人になる、ということを信じている参加者の人たちが、彼女の正直さと辛辣さに失望していましたが、私はフィルターの一切かかっていない存在の仕方に触れることができ、深く感謝しています。彼女のそばにいると、あるいは彼女の著作を読むと、彼女の神への情熱に感染するような気がします。もう一度会ってみたい人の一人です。