2014年9月16日火曜日

Trust: 信頼すること、身を委ねること

”私”、”私”、”私”中心の生き方から、存在の本質、生命の根源としてのあり方へと意識が転換したとき、一番変化したのは信頼感がもたらされたことでしょうか。

”私”中心で生きていたときには、何もしないでいるのは耐えられませんでした。予定、用事、目標、何でもいいからするべきことを突っ込んで、”忙しい自分”を維持していました。誰かと電話で永遠に無駄話をすることも、”私”には意義がありました。何もしないでいることは、不安でたまりませんでした。

”私”との距離が空いて、何もない空間が広がるにつれ、体中の力が抜けていきました。

そうしたら、ただ空間にぽつんとあること、何もしないでただあることが、自然に起きるようになりました。何かをして、自分の価値を証明しなくてはいけない、という思いがなくなってしまったからです。まったくそういう思いが湧かないわけではないので、その思考が留守になる時間が増えた、とでも言えばいいでしょうか。その思考を信じる能力が薄れたというのが近いかも知れません。

窓の外で木々が揺れているのを、ただ眺めているだけ。空っぽの頭と、えも言われぬ静かな至福感がそこにあります。

必要なことは自然に起きて来ることを知っていると、今起きていることに、逆らう意義が見つかりません。起きるかもしれないことを予想して、先回りしようとすることの無用さは明白です。

次の行動が起きて来るまで、休憩です。