実際は歯ブラシだったんですけど・・・
目の前にあるメジャーは、25cm程度の距離からは、こんな風に見えます。
そして10cmくらいからだとこんな感じ。
もっと近づくと上のロゴしか見えなくなって・・・。
さらに近づくとロゴの一部しか見えなくなります。
もう写真は取れませんが、これよりもっと近づくと、青い線の一部がクローズアップになります。もう私に見えているのはそれだけです。ロゴでもなければメジャーだなんてとんでもない!という感じです。
そしてそのとき私にclickしたのは(ピンときたのは)、このメジャーに(実際には歯ブラシ)近づくのには限界がある、ということです。目の上に押し付けてもいいけれど、それ以上その中に入って行くことはもちろんできません。だからどうやっても、メジャーや歯ブラシの実際の生身の経験を身を以て知る、ということはできないわけです。
ところが。
唯一それができるところがある。
それが自分。
自分をゼロ距離から眺めてみる―なんて天才的なんだろう!と思いました。そして自分についてのゼロ地点からの生身の現実がわかるのは、自分だけなのだという事実、そのすごさに打たれました。
でもこれは、”私の気持ちは私にしかわからない”というのとはまったく違います。”私の気持ち”は対象物で、ゼロ距離にあるものではありません。
すごい。天才的。