私の家の近所には山があり、滝があります。
3年住んで初めて滝が実際にあることに気づき(名前だけだと思っていました)、探索してみました。写真は滝の始まる地点です。
下を見下ろすと・・・
膝をついて覗き込んでも足がガクガクします。
滝が落ちる下の地点を目指しましたが、道がない。。。。
獣道を歩きながら、人の手がついていない森というのは、木のお墓でもあるんだということに今更気づきました。
・・・なんて、ハイキングとはまったく無縁に育った私が獣道を楽しく歩くようになるなんて、思ってもみませんでした。
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かつて私の人生はまとまっていました。
たくさんの嵐を経験した後、そういった嵐から抜け出して平凡・平和な毎日を過ごしたいと願いました。願いはかなってドラマは減って、ずいぶんまとまった人生になりました。
毎日が予想通りに過ぎていき、人生は固まっていて、どこかわからないけれどお決まりの先に向かって漫然と進んでいる、そんな感じがありました。
20代というのはこういうもので、25を過ぎたら女性の人生はこうで、30を過ぎたらこうで・・・
何かを成し遂げようと必死になって走っていた頃と違って安全な毎日になりましたが、自分の一部はすでに死んでしまっているかのような感覚があり、根底にくすぶる不幸感、不満足感を漫画やら友人とのお出かけやらで無理やり持ち上げているような、そんな感覚の毎日でした。