2014年9月4日木曜日

私の世界

世の中はすべて、自分の投影でしかない、ということをよく聞きます。私たちは物事を自分のフィルターを通してしか見ることができない。だから物事をありのままにみる、ということはできえないし、自分の一番身近な人すら、一生本当の意味で相手を知ることなどない―。

人を見て嫌悪感を覚えたり、批判的な気持ちになったときに、それは単に自分の鏡を見ているだけだよ、などと言われると、嫌みを言われているだけのようで、意地悪されてるようで、非常に腹が立ちました。程度の軽いことは、いい内容でも悪い内容でも、ああ、自分に同じ要素があるから気になるんだな、と余裕を持って見通すことができますが、自分が心底嫌いだと思ってる人に関して、それは自分の姿を映している鏡であるなどと言われても、腹立つ以外にはなんの役にも立ちませんでした。

しかし最近、これは本当に本当であるとわかってしまいました。世の中で一番嫌いだ、と思っていた人に対して、自分のやってることは、彼女とまったく同じだということに、完全に気づいてしまいました。見えていなかったことが見えて、ショックでした。

でも本当に深く、はっきり見えたら、自分の中で後を引くもの(間違っていたとくよくよしたり、罪悪感に浸ったり)が何もありませんでした。

同時に、ほぼ神格化していた人のイメージも、完全に間違っていたことがわかりました。自分にとっての理想を相手に投影していただけのこと。そして自分の期待に合わない行動・発言があると、勝手に裏切られたと思ったり、深い怒りや憎しみまで湧く。。。。

世の中は私の投影でしかない、というのは本当だな、と思います。”私が世界を創造する”とは、何かを思い通りに変えられる、などということではなく、私の物の見方が私の世界を形作っている、ということに過ぎないと思います。