2014年9月17日水曜日

瞑想:条件反射とエネルギーの浪費に気づく

数ヶ月の集中瞑想をしていたときに、気がついて”ほぉ〜”と思ったことの一つです。

数ヶ月、一日に10時間以上も瞑想していると、否が応でも神経・意識が精妙になっていきます。寝ているのでもない、起きているのでもない、その中間の微妙な意識状態もたくさん経験します。そうすると、通常の生活の中で、私達の意識が、いかに条件付けられた思考パターンやそこから起きる衝動に縛られているかに気がつきます。

寝ているのでも、起きているのでもない微妙な意識状態を、こんな風に表してみます。
それに対し、私たちの注意を引く思考が暴れている状態は、下の絵のように感じられました。
 
普通、静かな部屋にいて、大きな音がしたら自然と注意を奪われますよね?人の話を聞いていても、誰かが部屋にドタバタと入ってきたら、注意がそちらにいきますよね?私たちの注意は通常、自然と目立つ方、インパクトの強い方へ向かいます。

私たちの中に条件づけられた”頭の中の声”は、すごくボリュームが大きいんです。存在の質が粗く、粒が大きいとでもいいましょうか。だから注意がそっちに奪われる。また、私たちの中には、”思考が湧いたらそれに対して何かをしなくてはならない”という条件反射が強く根付いています。

また私たちは、”ボリュームの大きい音=大切なこと、緊急性があること”と勘違いしやすいんです。だから即反応する。そしていちいち反応していると、注意がすべてそちらに縛られてしまうので、意識の精妙なバックグラウンドに気づくチャンスは減ってしまいます。これが通常の生活における、私たちの状態です。(続く)