2014年9月12日金曜日

宇宙と量子エネルギー


またもや宇宙についてです。しばらく前から宇宙の写真をよく眺めるようになりました。”私”のささやかな悩みに何年も集中して、ずっとこんな広大な、美しい現実を見過ごしてきたんだな、と感慨にふけっています。

宇宙の写真を眺めると、思考が止まります。言葉や概念では表すことが不可能なものを目の前にして、マインドが機能停止します。
銀河の美しさもさることながら、私は、すべてを満たしている広大で無限な空間に心を奪われます。この美しい銀河、星々の存在を可能にしている黒い空間―ラニアケアのポストで紹介したビデオでは、黒ではなく、”深い青”と表現されていました。

この空間は、私たちの目の前にあります。そこから途切れることなく、空へ、宇宙へと同じ空間が続いています。反対に辿っても同じです。宇宙に見える空間が、そこから私たちに見える空へ、私たちの目の前へ、身体全体へと途切れることなく続いています。私とラップトップの間にも、私と壁の間にも、私と通りを歩いている人との間にも続いています。境は一切ありません。すべてに満ち満ちています。

宇宙の空間をみるとき、私は自分の身体が空っぽになったような気がします。正確には、その瞬間、思考がとまって無になります―次の瞬間、”私”という意識が帰ってきて、その体験を描写・解説するまで―。

科学者達は日々、新しい発見に驚かされ、悩まされています。どんな仮説も、常に覆されてしまうからです。どんな明晰な頭脳をもってしても、宇宙の量子的なエネルギーの動きを、体系化する、すなわち箱に閉じ込めることができないからです。

”幸せとはこういうもの”、という概念に基づいて、人生になんとか安定をもたらそうとしてもあっという間に崩されてしまう・・・これが存在の本質なんだ、ということを、宇宙を見るたび思い出されます。