2018年2月8日木曜日

科学+アメリカ人+テクノロジー+ビジネス+悟り


”唯一なるものは、これ以上単純でありえない。素晴らしく複雑なのはマヤだ。”
〜ジェッド・マッケナ

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この間の週末、神秘研究が大好きな友人が遊びに来て、彼の昨今の研究をたくさん話してくれました。
彼は今、ヒューマン・デザインというのに深く傾倒しているので、私と旦那にも
その研究材料になって欲しかったんですね(笑)。

誰がこんなものを作ったんだ?ーというような、すごい複雑さを伴うリーディングで、
作った人、これを学んでいる人に感嘆の念を覚えるばかりですが、
当たってるかどうか、というのに継続的な興味を持てないので、私たちは彼にとって、あまり楽しい研究素材ではなかったかと思います(^^;)。

私としては、

”個人などというものは存在しない。5要素(風・水・火・土・エーテル)がその仕事をしてるだけだ”

というニサルガダッタ・マハラジの言葉が思い浮かびました。
学びたい人がいないと教える人は存在できないですし、
みんな瞑想してたら社会は存在しないですよね。

そんな風なデザインが、誰かによってでなく、ごく自然に起きている。
すごいことですね。

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そしてその彼がしばし前に教えてくれたのが、ブッダ・ボーイと呼ばれるインドの
男の子(すでに大きくなって男の人ですが)。

何年も食事を一切取ることなく瞑想し続けた男の子で、人々が押しかけたので(インドですから!)一時は姿を隠していたようですが、今は聖人として活動しているようです。
彼を一目見ようと世界中から押しかける人の前で、世界平和についての話とかを
しているようです。

昔ながらのグルスタイル、彼を崇める群衆の顔が印象的でした。

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そしてそれと超対照的なのが・・・・(これも彼に教わったのですが・笑)

今時のエンライトメント(悟り)、とでも呼んだらいいでしょうか。。。。
悟りを今時の、めちゃくちゃ頭のいい科学者が研究し、その科学者=研究者が
テクノロジーとビジネスに長けていると、こんな感じに仕上がる、
というコースがアメリカにあります。
Finder's Courseと言います。

主催者は”私は悟ったグルです”、とは言いません。”研究者です”、と
はっきり名乗ります(笑)。
世界中で数多くの、悟りを開いたとされる人々(有名人から市井の人まで)を
アンケート調査し、さらに1200人と直接面談し、それぞれと12時間にも及ぶ
執拗な質疑応答を繰り返し、

”悟りの意識状態は、人の心身に素晴らしい影響をもたらす”
という結論に達しました。
対象者には仏教徒、キリスト教徒からデーパック・チョプラ、エクハルト・トーレ、
大企業の社長、貧しい市井の人、本当に様々な人が含まれるそうです。

さらに、世界中の悟りに至るメソッド(瞑想・祈り・ヨガ・その他)を
伝統・タイプ・その他の観点からマップ化し、より早く、適切に、
個人にあった手法で悟りの意識状態に届くことはできないか、
ということを研究し、体系化しています。
(この研究家になる為にハーバードに行き直しちゃったような人です。)

悟りはある特定の人に、生まれながらに与えられた特別な運命である、
悟りに至るには、厳しい修行をずっと積んでいかなくてはならない、
手法を学ぶには、その伝統・宗教的教義に従わなくてはならない、
悟るためには家族やお金、キャリアを諦めないといけない、
悟った人は特別なオーラがある、
悟った人には超能力がある、

そういったことは全部嘘で、無駄だから省こうよ、と言います(笑)。

世界中の1000の手法から、カテゴリー別にもっとも効果的な26の手法を選び、
測定器でモニターして、個人にもっともあった手法をアドバイスする。
17週間、様々な手法を試していくようです。
この期間で安定した悟りの意識状態に到達する率は非常に高い、安定せずとも
なんらかの一時的な経験をする、とご本人は言います。

もう、アメリカなんだからっっ
最高です。

そもそもはこの26の手法の中に、アセンションが入っている、という話を聞いて
ちょっと嬉しく思っちゃったりしたんですが(しかもどうやら核として勧められる
ものの一つらしい・笑)、
その研究内容と結果に非常な興味が湧いて、しばらく彼のビデオを見ていました。

とにかく賢い人で、しかも又聞きでなく、自分が実際に出向いて行った研究結果を話しているのですから、とても楽しめます(残念ですがすべて英語です)。

コースは自宅で実践しつつ、グーグルハングアウトでセッションしたりするとか。
その17週の費用が25万円ですから、それが高いのか安いのかは、まったく人に
よりますね。
自身を研究材料として提供しながらお金を払う、
という風に考えるとなんかなぁ、という気がしますが、
どこかのグルに会いに旅する旅費を考えたら、あんまり変わらないとも言えます。

私個人としては、学会においてタブーであった悟りの研究が、ここまでオープンな正規の研究課題として認められるようになった、という彼の話に非常に興味を持ちました。
悟り、という言葉はタブーだから、新たな名前を考えついたり、様々な工夫をしてきたのが、今では悟りという言葉自体を使った研究発表があるそうです。

”意識は肉体に付属するものではない”
という認識が科学者の間で高まって、研究が進むこと、人の認識が変わることは、
社会の基盤を大きく変えていくことになるのかな、
なんて思ったり。

するとふと、
かつて存在し、滅亡したとされるアトランティスやレムリアは、そういう意識が基盤の社会だった、って言われてるなぁ。だからこれも、新しいことにはならないのかな、
なんて思考が浮かんだりして、

マヤ(幻想)の限りない、層の深さを感じます。

科学的アプローチ派の難点は、”私たちがどうやってこれを起こすか”
という行為者の視点から抜けえないことですが
(抜けたら研究終わっちゃうし・笑)、

これもただ、起きている一つの動きであるというのを見るとき、
こうやって個人が、科学が、グルが、ではなく、生命全体が未知のハーモニーの中で
動いているのに、その美しさ、すごさに、ただただ、感嘆するばかりです。