2014年4月4日金曜日

静寂

命の根底に流れているもの・・・動かない源泉に注意を向け続けるうち、生活がすっかり静かになりました。

この精妙な感覚に一度気づくと、それは静かに、その姿を現していきます。”私”という賑やかな幻想の波の合間に、限りない静が広がっていることに気づくと、やがて、”私”という賑やかなお祭りは、この限りない静の中に湧いては消え、湧いては消えていることに気づきます。静かさから逃げるためなら、どんなことでもしていた頃が嘘のようです。

この静けさは、耳に入る音とは関係ありません。コーヒーを淹れに台所へ向かうとき、足音と足音のはざまに、そしてすべての動きと音の周囲に、根底に、静けさが満ちているのに気づきます。外では鳥が鳴き、車の音が響いています。

ただ静かにあることが、こんなに満ち足りたものだとは思ってもみませんでした。

すべての根源に注意を向けて生きるようになって、退屈と無縁になりました。かつての自分からは、信じられないことですが、かつての自分が信じられない生き方をしていたのか、今の自分が信じられない生き方をしているのか、、、、人生というのは面白い幻想です。